役員

合宿逝ってきた。
それはもう壮絶な1日半だった。
何が楽しいってやっぱり夜なんですよね。
その日の最後の仕事が終わってから上手くSと話せて
そのまま体育館から中庭に言って3時間ぐらいは話したかな。

途中　肝試しで12時ごろと2時ごろに校舎へ侵入。
外からの灯りが少し差し込んでいるのにも関わらず廊下は真っ暗。
消火栓の赤いランプだけが怪しく光る。
12時ごろはまだ比較的明るくてSは全然怖がる様子も見せず
あんまり面白くなかったな。
でも2時ごろは行ったのはさすがに怖かったらしい。少し泣いていた模様。
俺も実際びびった。
その時、Sが服を掴んできた。
その手をさり気なく手に取り、手をつないだ。
一緒にいた子が「えっ？」って顔していたがお構いなしにつないだ。
時間にして1分ぐらいだったのだろうか、よく覚えていない。

そのまま場所は何故か女子更衣室へ・・・。
4人で横に並んでくだらないことを延々と話していた。
Sが途中寝たらしく体をより掛けてきた。
いつの間にかものすごい密着していた。柔らかい肌が触る。
そのおかげで目は冴えまくりで一晩中一睡もできなかった。
時々起こして話しては寝て話しては寝て・・・て感じが続いた。
喋ることも無く耳たぶ触ったり、髪触ったり、手触ったり、頬触ったりつつきあって遊んでいた。

この時に好きだって言えばよかった。絶好のチャンスだったのに。
でも文化祭前に振られたらって考えるとしなくて正解なのかも知れんが。

Sが先に起きて行ってしまった。
別の子が寄りそってきて腕枕をしてあげたが今考えると
あんなことやらなきゃよかった。何か嬉しかったんだろうな。

長かったはずの夜はあっという間に過ぎた。
この瞬間が永遠に続けばいいのにとさえ思った。

5時頃には4人とも起きていた。
合宿所に戻るとほとんどの人が眠っていた。
まぶたが少し重いが眠くはなかった。
9時になると役員パフォーマンスの練習だ。
予定では1時まで、4時間。
夜の疲れと、寝ていないせいで頭が回らなかった。
ほとんど気力だけで動いていた。
振り付けが時々飛ぶのとハンドスプリングの成功率上げれば大体いいかな。

さあ今週末はいよいよ文化祭。
終わったらやることが無くなって逆に寂しいだろう。
ただ今は後悔しないように一歩一歩、歩んでいくだけだ。